本来の目的が果たせないものはどうするのか。
Só Aquiではハンドピックで飲めないと判断した豆たちの活躍場所として
香り豆
なるものがあります。
香り豆とはどんなものか?
その活躍場所は?
について解説します
香り豆とは?
Só Aquiのオールハンドピックでは6種類の生豆に分けていきますが、
その中の一つに
「香り」なるものがあります。
それは飲用としては適していないもの
です。
画像だとこんな感じ

こちらはブラジル。右側が「香り」そして左は「癒し珈琲」です。
同じブラジルとして入荷してくる生豆のなかでこれだけ違いが発生します。
これがオールハンドピック珈琲がおいしくなる要因なんですけどその話はまた別で。
この香り。拡大するとこんな感じ。

欠けたり、ひびが多かったりとしてて、これが
焙煎中に火が入りやすくなる要因となってどちらかというと深煎り寄りになることで
雑味の元となります。
この「香り」は飲むものとして活躍させることは難しいです。
以前はこの豆は捨ててました。
なので名前も「香り」ではなくて「廃棄」でした。
でももったいないなにか活躍できる場がないかと思って作り始めたのが
「香り豆」です。
といってもやるのは通常の珈琲豆と同じで、
この「香り」を焙煎するだけです。
そうやって出来上がった「香り豆」
その活躍できる場はというと
「香り豆」が活躍できる場所
それは名前の通りの香りです。
味わいは雑味やえぐみがあっても
香りなら嗅ぐだけで癒される珈琲の香りです。
香り豆の袋を開けて部屋に置くとそれだけで
部屋中が珈琲の香りに包まれます。
それは「癒し」の香りです。
お客様によっては「カフェみたい」と喜んでいただく方もいらっしゃいます。
(実は僕Tatsuyaをはじめ、Só Aquiのメンバーは日常的にこの香りを嗅ぎすぎて
珈琲の香りにかなり鈍いです。部屋中の香りもお客様から聞いているのですが自分ではよくわかっていないです)
そしてもう一つの活躍場所があって、
それは
消臭
です。
珈琲豆は拡大していくと小さなポケットみたいな孔(あな)があって、
そこにニオイ分子を取り込むと出ていかないという特性があることから
消臭効果があるとされてます
その威力ですが、ぼくたちは普段は魚焼きグリルに並べてます。
そうすることで魚を焼いた次の日の朝の台所に漂う焼いた魚のニオイが
かない軽減されます。気にならない日もあるくらいです。
(魚を焼いたら珈琲の匂いがしたという方もいらっしゃったのでその場合は
使って、洗った後に戻したときに珈琲豆を並べるとよいです。)
そんな「香り」と「消臭」という
消臭剤のような効果を発揮する。
そんな活躍の場があります。
そしてもう一つ効果があって
焙煎するときの焙煎機の温度上昇用として使える
ということです。
これは毎日初回焙煎時は焙煎機があたたまっていないので
加熱のエネルギーが豆と焙煎機の両方に分かれてしまうのですが、
1回目を香り豆で焙煎すると
2回目以降は焙煎機は温まっているので
エネルギーをより豆に向けることができるという
焙煎屋さんにとってのメリットではありますが、
珈琲の味わいを安定化させるためには必要だったりします。
本来の役目とは違うけど。でも活躍できる場所がある
こうやってみると
飲むための珈琲ですが、そんな本来の役目を果たそうとすると
おいしくないの元になる香り豆が
香りと消臭という場なら
ありがたがられる。癒しを与える。
という活躍ができることになります。
そして肝心の味についても他の豆の味の安定化という
サポートの役目があったりします。
これって実際の業務や自分の考え方でも大事なことだなぁと思ったりします。
ちょっとした役割変更で役に立つ。そんな機転の大事だったりします。
そして、そんな「活躍の場」がある「香り豆」
Só Aquiでは80g100円で販売しています。
カフェの店頭でも常時おいていますのですぐにお渡し可能です。
ぜひ、その香りに癒され、消臭効果を感じてみてください。
珈琲を購入される際のついでにご利用いただければと思います。
YouTubeでも香り豆は紹介しています。
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